楽器紹介 手振り鉦
笛と太鼓と手振り鉦(ジャガラギ・テビラガネともいう)が揃ってねぶた囃子となる。笛と共に女性や子供たちも多い。ねじり鉢巻に揃いの半纏でシャン、シャンと粋な囃子で練り歩く。
鉦は、旧市内では無かったが、鉦はお山参詣の囃子に付随していたものなので、その囃子に近い駒込など新市内の囃子の影響ではないか...
昭和22・3年頃荒川青年団がねぶたを市内で運行した時囃子に鉦が付いていたが、どのねぶたでも使われるようになったのは昭和40年近くから。
材料は銅と錫に亜鉛が少し入った合金「砲金 青銅」。あるいは、銅と亜鉛の合金「真鍮(しんちゅう)」で出来ている灰皿みたいな形をしている。
大きさは、4号とか5号とかの号数で表現したり、直径を「寸」や「センチメートル」で表したり...。もともとは仏具だったようで、その世界では、伏せて置くように足が付いていて底を叩くらしい。足が長くて大きな物でぶら下げて打つのもあるようだ。単に「鉦」とも言うし、撞木を鉦の内側にこすりつけながら縁を打つので「摺り鉦」とも言うが、スル=お金をする(なくす)で縁起が悪いから「当り鉦」とも言い、またその音の特徴から「チャンチキ」とも言う。