青森市PTA連合会
龍神と大鯰
作: 内山 龍星
巨大な鯰の姿をした大鯰は、地下に棲み、身体を揺さぶることで地震を引き起こすと、古来より信じられてきた日本の伝説の生き物である。
人々は、大きな地震が起こるたび、大鯰が地中で暴れているためと恐れてきた。困り果てた人々が鎮魂の祈りを捧げた。すると、神の世界の最高位にある龍神が現れた。龍神は、天候や潮の流れ、地熱などを操り、大きな地震を起こす元凶となる大鯰を勇猛果敢に退治した。
その後、平和が訪れ、人々は平穏に暮らすことができた。
このねぶたは、大鯰の前に龍神が現れ退治する場面である。
昨今、地震の国といわれる日本では、「令和6年能登半島地震」をはじめ大きな地震が幾度も起きている。このねぶたは、これ以上、大きな地震が起きないよう、皆が安心して幸せな暮らしができることを切に願うものである。