プロクレアねぶた実行プロジェクト

錦繍戸隠紅葉狩

作: 野村 昂史




世界に誇る日本の伝統文化である歌舞伎は、芝居・舞踊・音楽が織成(おりな)す総合芸術として様式化され、四百年以上続く歴史ある日本独自の演劇である。

その歌舞伎の演目の一つである『紅葉狩』は古典芸能の能を元に作られており、洗練された舞踊、(あで)やかな衣裳、竹本(たけもと)長唄(ながうた)常磐津(ときわづ)の音曲の伴奏で構成された絢爛(けんらん)豪華(ごうか)な舞踊劇である。

このねぶたは、紅葉色の錦繍(きんしゅう)を纏う鬼神役と武勇の誉れ高い平維茂役たいらのこれもちを演じる二枚看板が、舞台の大詰め(最終幕)を迎えた華々しい場面である。

 

※錦繍

錦と刺繍を施した織物・衣服。美しい紅葉や花のたとえ。

 

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