青森山田学園
船の草摺引
作: 北村 隆
「曽我物語」から始まる和田酒盛の物語である。
朝比奈三郎と曽我五郎時宗の力比べの場面は有名である。
荒馬に乗って大力の曽我五郎時宗、同じく大力の朝比奈三郎。
大磯宿・七里ヶ浜の場面。兄、曽我十郎祐成が高官たちに嬲られていると聞いて助けに行こうとする。身体には碇綱が巻かれている。
後見人の朝比奈三郎は短気を起こさぬよう引き止め鎧の草摺を引くものの時宗は一向に動く様子がない。
大力の朝比奈が更に時宗の草摺を引くと、ついに船は壊れ、草摺は切れて朝比奈は後ろへ倒れてしまったという。