青森市ＰＴＡ連合会

天の岩戸

作: 内山　龍星

　天(あま)照(てらす)大神(おおみかみ)が弟・須佐之男(すさのおの)命(みこと)の甚(はなは)だしい粗暴に怒り、天(あま)の岩戸(いわと)に隠れ籠った為に世の中は天地暗黒となり、諸種の悪(あく)神(しん)が跳梁(ちょうりょう)してしまった。

　困り果てた八百万の神々は天(あま)の安(やす)の河原(かわら)に集まり祭りを行った。思(おもい)金(かね)の神が常世(とこよ)の長鳴(ながなき)鳥(とり)を鳴かせ、岩戸の前で神々に囃(はや)させて天宇受売(あめのうずめの)命(みこと)に乱舞させた。その騒ぎに天照大神が怪しんで岩戸を少し開けて外を覗いた時、大力(おおちから)の天手(あめのたち)力男(からおの)命(みこと)が岩戸を引き開け大神を外へ招致した。すると再び、暗黒の世に太陽の光が戻ったという。

　平成時代は大きな自然災害が多かったが、新元号（令和）になった今、平和な時代が過ごせるよう、扉を開け邁進して行きたいものである。