サンロード青森
甲斐の虎・越後の龍「川中島の決戦」
作: 千葉 作龍
下剋上に明け暮れる戦国の世。
関東管領・上杉謙信は弱体化した足利将軍を庇護すべく、正義と秩序の戦いを繰り返していた。
謙信は、自らを「毘沙門天」の化身と称し、その戦いは四十九年の生涯に於いて数十回に及んだ。
中でも十年余に及ぶ宿敵「甲斐の虎・武田信玄晴信」との五度に渡る川中島での合戦は、熾烈を極め雌雄を決することは無かったという。
永禄四年(1561年)秋。
四度目の川中島での合戦。
鞭声粛々と未明の千曲川を渡る上杉軍。
その時、朝靄に煙る武田の陣に、信玄目掛けて只一騎。
「越後の龍・上杉謙信輝虎」 いざ 見参!!