青森市PTA連合会
鍾馗
作: 内山 龍星


中国の玄宗皇帝は病に伏し、ある夜、高熱の中、夢を見た。
小鬼が現れ、日頃大切にしている香を盗んだり玉笛を吹いて騒いでは悩ましていた。
玄宗が家臣を呼ぶと、大鬼が現れ小鬼を捕らえ食べ殺した。名を問えば、大鬼は「鍾馗」と名乗り「天下の為、悪鬼を退治する誓いを立てた」と申し述べ、消え去った。
夢から覚めると玄宗皇帝の病はすっかり回復していた。
それを当世第一の画家 道玄に伝え、夢に見た鍾馗の姿絵を描かせた。
以来、この姿絵を魔除けや疫病からの守り神としたという。