県庁ねぶた実行委員会
托塔天王 晁蓋
作: 大白 我鴻
晁蓋は中国の四大奇書の一つである「水滸伝」の登場人物で梁山泊の二代目首領。
ある谷川を境として、東渓村と西渓村の二つの村があり、西渓村では妖怪が出ては人々を困らせていた。
ある時、一人の旅の僧が、西渓村の谷に宝塔を建て、妖怪が入り込まないようにしたところ、西渓村には無事が続いたが、今度は、西渓村から逃げた妖怪が東渓村へと集まってしまう。
それを聞いて怒ったのが、東渓村の名主、晁蓋。ある夜、独りで谷川を渡って行き、西渓村に建てられた宝塔を担いで帰り、東渓村に据えると妖怪は現れなくなった。
このとき以来、晁蓋は托塔天王と呼ばれるようになった。
だが、再び西渓村が被害にあうようになり、晁蓋も自分の短慮を反省し、身銭を切り同じ宝塔を西渓村に建てたと言われる人物。