青森自衛隊ねぶた協賛会
大元帥明王
作: 有賀 義弘
大元帥明王は古代インド神話に登場する鬼神アータヴィカに由来し、元は悪鬼神とされたが大日如来の功徳により善神へと変じた。
明王の最上尊である不動明王に匹敵する霊験を有するとされ、一説には「すべての明王の総帥であることから大元帥の名を冠する」といわれる。
怨敵調伏、必勝祈願、国家鎮護に絶大な功徳を持つと信じられ、宮中では古くから「大元帥法」という修法が行われていた。
その力は護国防衛、敵国粉砕だけにとどまらず、反乱や疫病の平定、雨乞いや天候の変化にまで及ぶ。
また、陸海軍の最高位の称号をこの明王にならって「元帥」「大元帥」と呼ぶようになったともいわれている。