東北電力ねぶた愛好会

水滸伝 「林冲と王倫」

作: 穐元 和生




 中国四大伝奇小説のひとつ「水滸伝」、その中でも主人公的な人物の一人、林冲は、元八十万禁軍の槍棒の教頭で、身の丈8尺を超える大男で頭が豹に似ているので豹子頭と呼ばれた。
梁山泊軍の中でも圧倒的な強さを誇り、蛇矛の一突きで、ほとんどの敵将を倒し、有名豪傑の中では最初に梁山泊入りした。
 初代梁山泊の総帥王倫は、自身の梁山泊の首領としての地位を守ることしか頭になく、林冲の実力を恐れ拒絶したものの、渋々ながら入山を許可することとなった。
 さらに七人の好漢の入山に際しても、食糧不足を理由に追い払おうとしたが、林冲がこれに猛反対、口論の末、王倫を斬殺し、「替天行道」の旗を掲げた。

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