青森パナソニックねぶた会
阿修羅
作: 千葉 作龍
阿修羅は仏法の説く「六道(ろくどう)」の一つ修羅界(しゅらかい)の王である。
帝釈天(てんしゃくてん)との戦いに敗れ、その後、仏法守護(ぶっぽうしゅご)の仏となり日蝕(にっしょく)、月蝕(げっしょく)を司るという。
国と国、人と人の争い、その様を修羅場(しゅらば)という。人は度々人間界を離れ修羅界に迷い込みそれに気付かない。
度重なる犯罪や誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)で世は荒廃(こうはい)し、人としての情愛を失う者も多い。
今、「阿修羅」は憤怒(ふんぬ)の形相で人々を戒める。