青森ナショナルねぶた会
蘭陵王
作: 千葉 作龍
雅楽は五世紀の中頃、新羅から伝わったのが始まりといわれる。やがて、この日本初の外来音楽は聖徳太子を始め公家たちに重用され発展した。大宝元年には雅楽寮が制定され、以来時の権力者たちによって継承されてきた。
春日大社、厳島神社、鶴岡八幡宮など各地に伝えられているが、青森県にも多数の舞楽面が残されている。ねぶたの場面は、中国北斉の蘭陵王が美男のため 味方の志気が上がらず、戦いに向かう時には常に雄猛な面を被ることで兵の士気を高揚させ、連戦連勝を飾ったという故事を舞楽にしたものである。