青森マルハ侫武多会
入雲龍 公孫勝
作: 竹浪 比呂央
中国、北宋末、腐敗混濁した世にあって、好漢たちが権力に戦いを挑む水のほとりの物語、「水滸伝」より。
姓が公孫、名は勝、別名、一清道人(いっせいどうじん)と号す。生まれは薊州(けいしゅう)、幼い頃より武芸を好み槍棒(そうぼう)を使う。二仙山(にせんざん)に住む、高徳の仙人、羅真人(らしんじん)の弟子となり、妖術を学び、道士となった。
怪風を起こし、妖雨を呼び、雲霧に乗じて移動もでき、ついたあだ名が、人呼んで「入雲龍」。術を使って黒雲の中に、唐獅子を躍らせ、悪を討つ。
山東の地、梁山泊(りょうざんぱく)、ここに集う、綺羅星(きらぼし)の豪傑百八人。入雲龍、公孫勝もまたその一人である。